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gourmet
日本の手仕事を味わう
極上お取り寄せ調味料
郷の風薫る オリーブオイルの物語
TEXT:河﨑志乃 PHOTO:鈴木ジェニィ
オリーブオイルは、世界の食卓で長年愛されてきた、太陽がもたらす恵み。特に地中海の人々にとっては、数千年の時を共に歩んだ食文化そのものとも言える存在です。その魅力は、健康を支えるオレイン酸やポリフェノールをたっぷりと含みながら、料理の味をそっと、そして華やかに引き立ててくれること。そして、日本で生まれたオリーブオイルの優しい味わいは、お刺身やお粥、デザートまで、日本の食卓に驚くほど寄り添ってくれます。世界の食べ方から、日本の新しい楽しみ方まで。オリーブオイルの物語、後編をお届けします。
オレイン酸やポリフェノールを含む、カラダに嬉しいオイル

「カラダにいいオイル」としても知られるオリーブオイル。特に、オリーブの果実を絞り、ろ過する以外には手が加えられていないエキストラバージンオイルは、オレイン酸を多く含むため、悪玉コレステロールだけを穏やかに減らし、善玉コレステロールを守ってくれると言われています。また、オレイン酸は胃や小腸では消化されにくく、大腸まで届いて腸壁を刺激するため、整腸作用もあるのだとか。便秘がちな方は、朝、小さじ1杯をトーストやサラダにかけるのもおすすめです。さらに、エキストラバージンオリーブオイルには、ポリフェノールやビタミンEといった抗酸化成分も。体内の酸化を防ぎ、細胞を若々しく保つ手助けになると考えられています。
「油は控えめに」という決まりを少しだけゆるめて。良質な油は、カラダをなめらかに動かす潤滑油のようなものです。毎日、大さじ1杯を目安に、普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。加熱より「仕上げにひと回し」が、生きた成分をいただく一番の食べ方。サラダやパスタのほか、冷奴やお味噌汁にほんの少しかけてみてください。保存は直射日光を避けて。毎日の1杯が、あなたの暮らしを豊かに、そして健やかにしてくれます。
オリーブオイルの本場、
スペイン、イタリアの食べ方

地中海の人々にとって、オリーブオイルは毎日の暮らしに欠かせない存在です。世界最大の生産地、スペイン・アンダルシアの朝は、焼きたてのパンにオリーブオイルをたっぷりとつけて。カタルーニャの定番「パン・コン・トマテ」は、ニンニクとトマトをすり込んだパンに、塩とオリーブオイルをひと回し。夏は、トマトなどの野菜とパンをオリーブオイルで滑らかにのばした冷たいスープ「ガスパチョ」に、仕上げのもうひとかけをしていただきます。
優しい味わいの日本のオリーブオイルを、和食やスイーツに

和食に合うKiraViewおすすめの3本。左より「手摘みエキストラバージンオリーブオイル」(小豆島オリーブ)、「安芸の島の実 江田島搾り」(江田島オリ ーブファクトリー)、「静岡産エキストラバージンオリーブオイル」(CREA FARM)
世界で親しまれているオリーブオイルですが、日本産の魅力は、その優しさ。地中海産のものとはひと味違い、和食にも寄り添います。塩や醤油と一緒にお刺身につけて、軽やかな日本酒や白ワインと合わせれば、魚の旨味をオリーブの華やかな香りがそっと持ち上げます。温かいお粥に垂らせば、ふわりと香りが広がり、朝の1杯がごちそうに。そして夕べのひととき、柑橘を添えたバニラアイスクリームにほんの少し。オリーブの青い香りが、おやつを大人の味わいに変えてくれます。日本産ならではの繊細なオリーブオイルを、新しいスタイルで、いつもの食卓に。
取材・テキスト:河﨑志乃
「衣食住医」のフリーライター。早稲田大学 法学部卒業。20年以上にわたり雑誌、書籍、Web、SNS、動画シナリオなど多様な媒体で企 画・取材・執筆を行う。ミシュランシェフ、生産者、研究者、経営者、医師など、さまざまな専門家への取材経験豊富。ライターのほか、テレビでのフードコーディネートや食のイベント企画、レストランコンサルティングなども行う。
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